概要
本章では、多目的最適化の結果から採用候補を選ぶための MCDM について紹介します。
多目的意思決定(MCDM: Multi-Criteria Decision Making)は、複数の目的関数を持つ最適化問題で、パレートフロント上の解をランク付けする手法です。 パレートフロント上の解は互いにトレードオフの関係にあるため、目的関数の値をそのまま見比べても優劣が決まりません。 複数の基準を 1 つのスコアに集約することで、はじめて候補に順位を付けられるようになります。
MCDM 手法
- TOPSIS: 理想解との距離に基づくランク付け
- VIKOR: 効用と後悔のバランスによる妥協解の探索
- PROMETHEE: 選好関数を用いたアウトランキング
- エントロピー重み: データの分散に基づく客観的な重み付け
いずれの手法も、与える重みが変わればランキングも変わります。 そのため MCDM が返す順位は意思決定そのものではなく、詳細を確認すべき候補を絞り込むための材料として扱ってください。